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保険業界における次世代通信規格「5G」の活用

次世代通信規格「5G」が様々な産業を変えようとしている。5Gの技術によって扱えるデータ量が爆発的に増え、通信速度も桁違いに速くなる。5Gを使い、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」や仮想現実(VR)、拡張現実(AR)などの活用が、保険業界でも広がりそうだ。

5Gが普及すれば全ての保険会社はより正確なデータにアクセスできるようになり、適切な判断を素早く下せるようになる。トラックによる配送をリアルタイムで追跡できるため、事業保険や海上保険の査定も大きく変わる。

効果的なデータ共有により、生命保険会社は見積もりを提示する際に確かな情報に基づいて正確な判断を下せる。5G対応のウエアラブル端末の人気が高まれば、一定レベルの活動や健康を維持した場合に保険料が安くなる「健康増進型」保険を提供できる。

5Gは無人自動運転という新たな時代を導くため、顧客が事故を起こすと自動車保険会社にリアルタイムのデータと事故の報告が瞬時に送られるようになる。このため、保険会社は保険請求の調査や判断を効率化できる。

「5G」を活用した複数台の遠隔監視型自動運転の実証実験が2019年2月9日、日本国内で初めての試みとして民間企業(KDDI、損害保険ジャパン日本興亜等)や大学が連携して愛知県一宮市で実施された。実証実験では、5G搭載車両を含む2台の自動運転車が運転席を無人にした状態で自動走行を行う。遠隔地から1人の運転手が両方の自動運転車両を監視し、緊急時に介入が必要になった場合などには手動制御を行う。

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